自殺者10年連続3万人

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 「ここは天国じゃないんだ。かといって地獄でもない」



 「いいやつばかりじゃないけど、悪いやつばかりでもない」



 ブルーハーツの「トレイントレイン」。自殺統計の発表をみると、この歌詞を思い出す。



 自殺者の数は、その社会の質を示す、ってことは、すでに、「自殺論」を著したでデュルケームが大昔に書いています。



 ある社会の文化的的な体質やシステムは、ある一定の人たちを「自殺」に追い込む。その人たちが死んでも、体質やシステムが変化しなければ、また同じように一定の人たちが「自殺者」となる。それを繰り返しているうちに、「まさか、自分が自殺を考えるとは思ってなかった人」や「昨日まで死にたい奴は弱虫と考えている人」、「死にたいやつは死んでしまえと思っている人」に順番が回ってくる。



 そんな数は3万人を超えて10年目。98年といえば、バブル経済の崩壊を象徴した年。当時は橋本内閣で、社会民主党とさきがけが閣外協力。ちなみに、ときの厚生大臣小泉純一郎。橋本構造改革がなされた。2003年には、過去最高の自殺者となる。07年は、03年についで過去2番目の多さ。



 日本社会の体質は、一定の人たちを自殺に追い込むようになっている。もちろん、戦争がない国は、自殺が多い、とも言われている。そのため、人を殺さないという意味では、他者への侵害はしない国ともいえる。07年の殺人事件が過去最低の数だったというのもシンクロしている。世界的にみても、殺人事件は世界で二番目に低い。



 いまを生きている私たちは、自殺者にとっては、加害者の面もある。そうした社会をつくり、仕組みを変えられず、結果として維持しているからだ。すぐに変えられるわけでもないし、だとすれば、そうした加害の面をもって生きていると自覚するしかない。



 そんな日常を、mixiとかブログとかで記述するしかないのかもな。いろいろなことに文句を言って、ストレスを解消しながら・・・・。



 ただ、今年は、「原因・動機」については、項目を52に増やし、これまでひとつの選択だったのを複数を選ぶ方式に変更しています。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080619-00000016-yom-soci



自殺者、10年連続で3万人超…30歳代は過去最多

6月19日12時2分配信 読売新聞



 昨年1年間の全国の自殺者は一昨年より2・9%多い3万3093人で、1978年に統計を始めてから、過去最悪だった2003年に次ぎ、2番目に多かったことが警察庁のまとめでわかった。

 自殺者が3万人を上回ったのは10年連続。このうち60歳以上と30歳代の自殺者は過去最多だった。

 お年寄りの「孤独感」を動機にした自殺のほか、働き盛りを中心にした「仕事疲れ」の自殺も目立ち、高齢者とともに、社会的・経済的に負担が増す世代が追い詰められている現状が浮き彫りになった。

 昨年の自殺者を年齢別でみると、60歳以上が一昨年比8・9%増の1万2107人と最も多く、全体の36・6%に上った。50歳代は2・8%減の7046人だったが、40歳代は1・8%増の5096人、30歳代は6%増の4767人で、働き盛りの30〜40歳代だけで全体の29・8%を占めた。

 20歳代は2・5%減の3309人、19歳以下は12%減の548人で、小学生は8人、中学生は51人、高校生は215人だった。

 男女別では男が2万3478人、女が9615人。

 警察庁が遺書やインターネット上の書き込みなどから動機を特定できたのは、このうち2万3209人。自殺には複数の動機が絡むケースが多く、今回からは動機の項目に「仕事疲れ」や「子育ての悩み」「いじめ」などを加えたうえで、動機が複数ある場合はすべて挙げることにした。

 その結果、動機別では〈1〉病気の悩みなどの「健康」1万4684人〈2〉借金などの「経済」7318人〈3〉家族の不和など「家庭」3751人〈4〉職場が原因の「勤務」2207人〈5〉「男女問題」949人〈6〉「学校」338人−−の順だった。

 自殺者が過去最多となった60歳以上では「健康」が6735人と最も多かったが、「孤独感」が277人、「介護・看病疲れ」も153人いた。

 「経済」を動機とした自殺では、「多重債務」が1973人で、「その他の負債」が1656人、「生活苦」が1137人。「勤務」では「仕事疲れ」が672人と最も多かった。「学校」のうち「いじめ」自殺は14人だった。

 全国の自殺者は1998年に初めて3万人を突破してから3万人を1度も割り込むことなく、過去最多の2003年は3万4427人だった。