再び出会い系関連事件

好きになれ、と女高生監禁20日間…露天商手伝い逮捕

 出会い系サイトで知り合った大阪府茨木市定時制高校2年の女子生徒(17)を脅して手錠をかけるなどし、自宅や乗用車内で3週間にわたって監禁したとして、奈良県警奈良署は16日、大阪府堺市三宝町、露天商手伝い鄭隆之容疑者(29)を監禁容疑で逮捕した。
 女子生徒は、鄭容疑者が15日夜、奈良市内で露店を開いていたすきを見て鄭容疑者のそばから逃げ出し、近くの交番に駆け込んだ。女子生徒にけがはなく、鄭容疑者は「女子生徒と一緒にいたかった」などと容疑を認めているという。
 調べでは、鄭容疑者は4月24日ごろ、携帯電話の出会い系サイトで知り合った女子生徒と同府内で会い、拳を振り上げ、「おれのことを好きになれ。好きにならへんかったら殺すぞ」などと脅迫。手錠をはめるなどして、鄭容疑者の自宅や、所有する軽乗用車の中などに女子生徒を監禁した疑い。
 鄭容疑者は4月中旬、出会い系サイトで数人の女性と知り合い、2、3回会った後、特にこの女子生徒に好意を抱き、監禁を思いついたという。
 鄭容疑者は自宅マンションに母親と息子と3人暮らし。週末に露店を開いてドライフルーツを売っており、営業で外出の際は、女子生徒に手錠をかけ、車のハンドルに固定するなどして連れ回した。露店でも脅してそばに居させ、仕事を手伝わせていたという。
 鄭容疑者は監禁当初、女子生徒が帰宅しないことを家族が不審に思わないよう、女子生徒の家族に携帯電話で連絡をとるよう強要。女子生徒は家族に携帯電話やメールで「心配しないで」と連絡していたが、その後途絶えたため、家族は今月12日、大阪府警に家出人捜索願を出していた。

(読売新聞) - 5月16日14時9分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050516-00000302-yom-soci

 また、インターネットでの出会いをきっかけとした監禁事件が明るみになりました。先週と今週とで立て続けに類似した事件があると、出会い系関連事件が増えていると思えてしまいます。しかし、警察庁の統計では2004年は前年より減少しています。

出会い系サイト、被害者の92%が女性、84%が児童〜警察庁調査

 警察庁は17日、2004年における出会い系サイトに関係した事件の検挙状況を公表した。2004年に出会い系サイト関係の事件として検挙した件数は1,582件で、2003年の1,743件と比べて161件(9.2%)減少した。また、全事件のうち携帯電話によるものが96.0%を占め、被害者の84.2%は18歳未満の児童であることも明らかになった。
 今回、警察庁がまとめたのは、インターネット上で異性間の出会いの場を提供する掲示板、チャットなどの、いわゆる出会い系サイトが関係した事件として、警察庁に報告のあったもの。2004年に検挙した出会い系関係の事件は1,582件で、内訳は児童買春・児童ポルノ法違反が766件、青少年保護育成条例違反が377件、重要犯罪(殺人・強盗・強姦など)が95件、児童福祉法違反が87件、粗暴犯(暴行・傷害・脅迫・恐喝など)が58件、その他が166件となっている。
 重要犯罪は95件で2003年の137件から42件減少したほか、児童買春の被害児童数は616名で2003年と比べて103名減少。なお、2004年における児童買春被害の総数は1,617名となっている。被害者1,289名のうち1,194名(92.6%)は女性で、年齢別では1,085名(84.2%)が18歳未満の児童で、小学生3名、中学生372名、高校生538名が含まれていた。
 また、全事件のうち、携帯電話を利用したものが1,519件と全体の96.0%を占めており、2003年に続いて出会い系サイト関連で検挙された事件のほとんどが、アクセス方法として携帯電話を用いている結果となっている。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/02/21/6522.html