奈良教育大学の調査で、リストカットが99年以降、増加していることがわかりました。この調査は養護教諭が対象であるため、養護教諭になら見せても良いと考えた子どもが増えたというのが正確なのかもしれません。私も98年、ドクターキリコ事件での「自殺系サイト」の一時的な規制があって以降、「自傷系サイト」が増加したと感じています。99年といえば、いまや自傷系サイトの中でメジャーな「南条あや保護室」の主、故人となられた南条あやさん(そういえば、8月13日が誕生日ね)が亡くなった時期だ。サイトの主が亡くなっても周囲の人が意図的に残すといった「メモリアルサイト」のはしりだったともいえる。この年を境に、自傷行為が増えたとの結果は偶然なのか・・・・。

小中高生自傷行為:99年ごろから急増 奈良教育大調査

 リストカットなど小中高生の自傷行為が99年ごろから急増していることが12日、精神科医の北村陽英・奈良教育大教授の調査で分かった。近畿の小中高校の養護教諭にアンケート調査したところ、教諭が遭遇していた事例の合計は、86〜97年度に年間0〜3人だったのに、98年度は同6人、99〜03年度は同10〜16人と2けたに増えていた。
 調査は03年8月〜04年1月、養護教諭119人に、各教諭が経験した児童生徒のリストカットについて質問。このうち、若手を除いた在職10年以上の68人の事例をまとめた。86年以降で146例の報告があり、女子が136例を占めた。
毎日新聞 2005年8月13日 20時16分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20050814k0000m040058000c.html