児童ポルノ法違反

 児童ポルノ違法違反で逮捕の事件です。自衛官や法務局職員、郵便局員がいたようです。今回の児ポ法違反事件は、実際に存在する女の子のわいせつ画像を交換していた容疑ですね。

 こういうことって、性癖なので、ある意味、同情の余地があります。性癖からの交換だったのかどうかはわかりませんが、小児性愛者だった場合は、どのようにいまの社会で生きて行けばよいのか、という課題が問われます。

 ただ、小児性愛者がいまの社会でどう生きれば良いかは、別として、今回の事件は、リアルな女の子の違法ポルノ交換だったことが、最も問題です。たしかに、児ポ法ができる前、自らのポルノを商売にしていた女の子たちがいて、それを生活の糧にしていたといった状況もあったのですが、それがダメになったことも同情すべき点です。しかし、今回のように、女児の意思を無視したと思われる(この点は記事で言及されていない)ポルノは、法律論だけでなく、許されないでしょうね。まあ、法律上は、女児の意思は関係なく違法になるんですが・・・・。

 いずれにせよ、今回は、実際に存在する子どもへの権利侵害です。しかし、話はずれますが、昨今の議論でもあるように、アニメ・漫画・ゲームなどに見られる「児童ポルノ」の扱いをどうすべきかです。私は、規制には反対です。

 反対の理由は、倫理的な問題や性道徳の面からが多いはずです。しかし、アニメ・漫画・ゲームでの「児童ポルノ」は、一般的に、実在する子どもの、具体的な権利侵害ではありません。そのため、表現規制には反対であり、どうしても子どもには見せたくないなどの倫理的な問題が生じた場合は、年齢確認などによる販売規制をすればよいだけでしょう。



郵便局員自衛官ら「女児愛好団」7人逮捕

 インターネットを通じて知り合い、女児らの違法なわいせつ画像を交換するなどしていたグループが埼玉、宮城両県警に摘発され、郵便局員ら7人が児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑などで逮捕されていたことが11日、わかった。

 グループのメンバーは約20人にのぼり、自衛官や法務局職員(いずれも懲戒免職)も含まれていた。

 両県警は数万枚にのぼるわいせつ画像や映像を押収。逮捕したメンバー以外の男が女児にわいせつ行為をしている画像もあり、全容解明を進めている。

 埼玉県警に同法違反容疑で逮捕されたのは、同県所沢市、飯能郵便局職員奈良昌幸被告(30)、東京都新宿区、自営業奥山和之被告(38)(いずれも起訴済み)。

 調べによると、奈良、奥山両被告は2004年11月ごろ、東京都内で、同じグループの漫画家の男性(38)(懲役1年4月、執行猶予3年が確定)らに女児のわいせつ画像が入ったDVDを譲り渡したとされる。

 奥山被告が今年7月、自宅で中学1年の女子生徒(12)を暴行したことも明らかになり、県警は10日、奥山被告を強姦(ごうかん)容疑で再逮捕した。

 宮城県警が1月、中学生の女子生徒を脅迫し裸を撮影したとして、宮城県多賀城市、元陸上自衛隊伊藤靖典被告(26)(公判中)を強制わいせつ容疑で逮捕し、グループの存在が明らかになった。グループは2004年ごろ、インターネットで知り合い、少女の違法画像を交換するほか、1か月に1回ほど東京都内で会合を開いていたという。

(2006年8月12日3時24分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060812i401.htm





 それにしても、自分の子どもも撮影して、交換していたってのも、すごいな。って思いますね。



摘発の児童ポルノメンバーが月例会、自分の娘撮影も

 インターネットを通じて知り合い、女児のわいせつ画像を交換していたグループが児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑などで埼玉・宮城両県警に摘発された事件で、約20人のメンバーは、月に1度、都内の居酒屋などに集まり、自作の児童ポルノを披露し合っていたことが、両県警の調べで12日、わかった。

 押収された映像、画像には、女児にわいせつ行為をするメンバーの姿を撮影したものもあり、両県警は、自作の児童ポルノを自慢するため、犯行をエスカレートさせたとみて、強制わいせつ容疑などでも事情を聞いている。

 これまでに両県警に逮捕されたのは、埼玉県所沢市、飯能郵便局職員奈良昌幸被告(30)(起訴済み)、東京都新宿区、自営業奥山和之被告(38)(同)ら、30歳代の男計7人。このうち奥山被告ら4人は強制わいせつ容疑や強姦(ごうかん)容疑でも立件されている。

 調べによると、会合では、「貴重」とされる違法画像をビンゴゲームの賞品にしたり、公共施設の会議室を借りて、女児の裸の絵を空想しながら競作したりすることもあったという。また、自分の娘に複数の仲間が、いかがわしい行為をする様子を撮影するメンバーもおり、それらの違法画像も交換されていた。



(2006年8月12日14時38分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060812i205.htm