ネットでのトラブル

 



 いわゆる「ネットいじめ」があったようですね。河北新報が詳しく報じています。知り合い同士のネットトラブルは、佐世保市の小6同級生殺害事件でもありましたが、あの事件では「いじめ」には発展していなかった。今回は、校内のいじめの発展型といってもよいでしょうね。



仙台・ネットいじめ 侮辱容疑で捜査 複数の同級生聴取

 仙台市の中学3年男子生徒(15)が富沢中(太白区)に在校中の10月、インターネットの掲示板で同級生から名指しで中傷されるいじめを受けた問題で、生徒が仙台南署に被害届を出したことが13日、分かった。南署は侮辱容疑で複数の同級生から事情を聴いている。

 一部の男子生徒は調べに対し、「生徒をひぼうする書き込みをした」と認めている。投稿者は5人前後とみられ、南署で特定を進めている。

 関係者によると、10月5日から15日にかけて多数回、掲示板の同中関連の欄に、生徒の実名を挙げ、「死ね」「生きてる価値ない」「キモい」などと侮辱する書き込みがあった。この期間は同中の秋休みにかかっていて、休み中に自宅のパソコンなどから投稿したとみられる。

 被害生徒は10月12日、同級生男女5人から校内で、書き込みをめぐって言い掛かりをつけられ、1人から顔を殴られており、南署は暴行容疑でも調べる。生徒は不登校になり、11月中旬に他校に転校。同23日に被害届を出した。

 同中は「誰が投稿したのかは特定できず、今後も調べる考えはない」としている。掲示板の悪質な記載は既に削除されている。

 侮辱罪は刑法231条で、公然と人を侮辱すると拘留か科料を科せられる。具体的な事実を示して人をおとしめる名誉棄損罪と異なり、罵声(ばせい)、あざ笑いなどでも適用される。



◎「いじめあったと認識」市教委謝罪



 仙台市の中学3年男子生徒(15)がインターネットの掲示板で中傷されるいじめを受けた問題で、仙台市教委は13日午前、記者会見し「いじめがあったと認識している。男子生徒に対して申し訳ない」と謝罪した。

 市教委の青沼一民次長、志賀野博教育相談課長が会見した。市教委は掲示板のアドレスや書き込みの内容を分析した結果、同級生の5人前後が「死ね」「生きてる価値ない」などと侮辱する内容を記したことを確認した。

 男子生徒は10月12日、校内で同級生の男女5人に取り囲まれ、男子1人に顔を殴られる暴行を受けた。5人は学校の調査に、「掲示板への書き込みはしていない」と答えたという。市教委は富沢中にカウンセラーを派遣する方針。

 掲示板管理者に対し書き込みをした人物を特定する開示請求が可能だが、市教委は「請求できることは知らなかった」と説明した。

 富沢中は13日午前、全校集会を開き、永野幸一校長が「中傷された生徒が学校に戻れなかったことは、大変申し訳ない。学校の対応にも反省すべき点があった。3年生が受験で不利にならないよう各高校に理解を求める」と謝罪した。

2006年12月13日水曜日

 http://www.kahoku.co.jp/news/2006/12/20061213t13049.htm







 相変わらず、こんな対策しかできないのですか。「有害情報」というのは、取り締まる側の基準であって、ユーザーの視点ではないことは、ずっと指摘されているのに。





 子どもを守る県連絡会議:「携帯」の有害情報を防ごう きょう県警で初会合 /奈良

12月13日17時1分配信 毎日新聞



 県警少年課は、「携帯電話における違法・有害情報から子どもを守る県連絡会議」を設置し、13日に県警本部で初会合を開く。携帯電話でアダルトサイト、自殺・薬物などの有害情報を見られなくする「フィルタリングソフト」の普及を進めるための対策などを話し合う。

 会議に参加するのは、大手携帯電話3社▽県PTA協議会▽県警▽県など8団体の計約20人。初会合では同課の担当者らが「出会い系サイト」などを通じて少年や少女が被害に遭った事件などについて説明。参加者が、少年や保護者に対する啓発活動の方法について意見を交換する。同会議では、半年後をめどに活動の成果を検証する予定。

 この問題については、警察庁が設置した有識者らでつくる研究会が今年9月、携帯電話の販売について、インターネットへの接続機能がない製品や、フィルタリングソフトの設定を基本とするとの提言を盛り込んだ中間報告書を公表した。【高瀬浩平】

12月13日朝刊

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061213-00000302-mailo-l29