「毎日」が敵に回したもの

 毎日新聞の新春連載「ネット君臨」について、ネット界隈でいろいろ指摘されている。取材を受けた側も、誠意がないと不満を表明している。取材までのやりとりをmixi内でも公表して、相手の取材方法を取材しているという感じか。



 私もブログやオーマイニュースで柔らかめに取り上げたが、もはや、「J-CASTニュース」でも、『毎日新聞と2ちゃねらーの「全面戦争」の様相』という見出しで紹介されるにいたっている。詳細はそちらの記事を。



 ところで、この連載の第一部は「失われていくもの」というサブタイトル。毎日新聞東京本社編集局は、J-CASTの取材に、今回の連載の趣旨について「シリーズ全体を通して示していきます」と話している。しかし、ここまで非難されるような記事を書くには、なにかの真相があるに違いない。ネット規制論が主なのかどうか。



 でもね、2003年にはじまった一連の「ネット心中」の発端となった入間市で事件は、毎日新聞がネット配信したスクープ記事がもとになっているのですが、お忘れでしょうか?ネット規制を主張すると、基本的に報道規制とリンクしていきますよ。



 2ちゃんねるのみならず、ネット・ユーザーの多くを敵に回しかねない今回の連載。まだまだ「第1部」だが、今後の展開次第では、ネット・ユーザーは毎日新聞をますます取らなくなるかもね。単なる「不買」を呼ぶだけなら問題はなく、かえって勇気のある報道とも言える。しかし、内容が内容だけに、報道の問題やネット規制だけの問題にとどまらないかも。