Googleがベルギーで著作権侵害



 Googleがベルギーで著作権侵害したとの判決が出たようです。



 これは、ベルギーの法律を調べないとわからないですが、どうやら、ベルギーの著作権の規定では、ベルギーの新聞記事をGoogleの検索サイトに載せるな、ってことですかね。



 日本でいえば、Googleニュースに、日本のニュース記事を載せるな、ってことになるんでしょうか。日本の場合は、希望するニュースサイトだけで、たとえば、毎日新聞Googleニュースには検索されない。希望していないからなんだろう。ただし、「site:http://www.mainichi-msn.co.jp」と入れれば、毎日新聞の記事を検索はできる。こうしたこともだめなのだろうか。そこまでは詳しくは記述されていないので、不明だが。



 Googleの広報・Ricardo Reyes氏は

 「Google検索およびGoogle Newsでは、テキストのほんの一部しか表示していないという点が重要だ。記事全体を読みたければ、ユーザーは当該の情報が掲載されているウェブサイト運営者のサイトを閲覧する必要がある。ウェブサイトへのアクセスの価値を高めるという点で、検索エンジンは運営者に大きな利益をもたらすものだと、われわれは考えている」

 と話している。



 そう考えると、PVを稼ぐよりも著作物を守ることを重視した、ということになるのだろうか。ただ、Googleがそんなにユーザーのことを考えているわけでもない。実際には、Goolgleが自身の判断で削除してしまう「Google八分」もしているわけだし。



 ボストンの法律事務所Bromberg & Sunsteinで著作権および商標を専門としている弁護士のLee Bromberg氏は、「ベルギーの裁判所がGoogleが度を越しているとする裁定を下したことで、まずはコンテンツ所有者側が先手を取った。Googleは、著作権法に対してきわめて強引な姿勢を取っている。(中略)この判決は、Googleにそうした姿勢を見直すよう迫る深刻なメッセージだ」と語った。




 これも、そうした文脈を考えた場合には納得がいく。





http://www.yomiuri.co.jp/net/cnet/20070214nt06.htm