「闇サイト」ーー婦人公論

 「犯罪ドキュメント 名古屋市・派遣女性殺人事件 インターネットの“裏”の顔 殺人を引き起こす「闇サイト」に迫る」 『婦人公論』07.10.07号 



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 きょうは、「学校裏サイト」について。



 「学校裏サイト」というネーミングはどうなんでしょう。



 学校の公式サイトではないもの。

 誰もが接続可能なもの。

 ときたまいじめの道具に利用されるもの。

 誹謗中傷がときたまあるもの。

 学校生活の不満が書かれているもの。

 先生についても評判がわかるもの。



 こうして考えてみると、「裏」というより、公式サイトともにあるものというイメージです。たしかに、そのURLが一般に公開されているわけではない。また、 そのURLは、メール等によって友達にしか出回らない。しかし、「裏」というほどのものではない。



 たしかに、そもそも子どもの世界は、大人にとって「裏」なのかも。子どもがいじめなんかしているわけないと大人側からすれば思っている。



 そりゃ、大人から見えないように子どもはいじめを繰り返すわけです。サイト自身が「裏」なのではなく、子どもの世界が「裏」なのです。そのひとつに「いじめ」があるわけです。



 逆に、SOSもネットなどで発せられたりしています。大人にとっての「裏」の世界で、そうしたメッセージがあっても、大人たちはわかりません。子どもの世界全般が、大人にとって「裏」なのです。



 だから、「学校裏サイト」という名前がつけられる前から、そうしたサイトはあるわけです。そして、そもそも、大人に隠れて、いじめに代表されるコミュニケーションが行っているのが子どもなわけです。