不正請求の話

 出会い系サイト等の有料アダルト向けコンテンツの不正請求が昨今、話題となっています。私にもメールで送られてきます。ほとんどの場合、利用者の名前、利用期間、利用サイト名が書いてありません。そのため、法律に少しでも詳しかったりすれば、その請求がそもそも無効であることがわかります。先週の週刊SPA!だったと思いますが、不正請求のメールの内容とその見分け方が書いてありました。

 そのためでしょうか?不正請求のやり方が変わってきました。今度は電話を使って来たのです。その電話が私のところにきました。

 債権回収業者を名乗る男(以下、男)「もしもし、てっちゃん(本名)ですか?」
 てっちゃん(以下、て)「はい、そうですが」
 男「@@@@(サイト名)の入会金32000円が未払いなのですが、支払う意志はありますか?」
 て「はい?もう一度、サイト名を言って下さい」
 男「@@@@です」
 て「覚えはないですが、いつ使用しているのでしょうか?」
 男「8月3日が最終履歴となっています」
 て「そのサイトのURLを教えてください」
 男「わかりません。こちらは債権回収を依頼されているだけですから」
 て「では、履歴を教えてください。見せてもらえますか?」
 男「見せることはできますが、わたくしどもが伺うことになりますが」
 て「では、調べてみます。それから支払うかどうか判断します」

 こんな会話がなされました。これまでのメールでの不正請求と違う点は、
 1)サイト名を明示(しかしURLは不明)
 2)利用履歴を教える(ただし、はっきり見せるためには、伺うと言う)
 だと思われます。
 この電話以後、かかってきてません。では、なぜ、電話番号と名前を知ることができたのか。なぜ、8月の利用のものが、今頃の請求だったのか。
 最近の出会い系サイトの利用登録は、電話番号と携帯メールのセットというところがほとんどです。第一に、そのデータがもれている可能性です。あるいは、以前にもありましたが、別の債権回収業者からの名簿がもれている可能性は大きいです。
 どのデータが債権回収業者を名乗る男が入手したのか。出会い系サイトかな?と思うのですが、番号と名前を登録するサイトはなかったようにも思います。番号と名前が一緒になって請求しにきたということは、どんなデータが業者にわたったのか。
 いずれにせよ、見覚えのない請求はいったん断りましょう。あらたな手口が出て来たようですので。

 あ、もしかしたら、街頭アンケートのデータかもなあ。