「渋井さんですか?」
 昨夜、私の携帯に非通知で電話がかかってきた。非通知でかかってっくることはよくあるし、仕事の電話かもしれないので、普通に電話に出ました。すると、
 「渋井さんの個人情報が漏れています。2年前に答えているアンケートが漏れていまして、多大な被害に遭っているのです。そのアンケートのデータの中に、渋井さんの名前があります。わたくしどもは、そうした被害に遭わないために、事前に相談にのろうと思っているわけです」
 「どんな情報が漏れているのですか?」
 「名前、住所、携帯番号、自宅電話番号ですね」
 「何年前のものですか?」
 「具体的にはわかりませんが、32歳と明記されています」
 「そこに書いてある住所を教えてください」
 「東京都、までは読めますが、あとはごちゃごちゃと書いてあって読めません」
 「じゃあ、いいですよ」
 「ということは、渋井さんは被害に遭わないと思っているわけですね。電話した方のほとんどは、被害にあったと言っているんですが」 
 「数年前のことなら、もう引っ越しをしてしまったので、そのままでいいです」
 「そうですか。じゃあ、携帯を変えてください。080に変えれば大丈夫ですから」

 こういう電話があったのは、これで3回目です。もうなれていますので、無駄ですよ、業者のみなさん。それにしても、街頭アンケートなのか、なんのデータなのかわかりませんが、本当にそのようなデータがあるのか。本当に流出したのか。いい加減なものです。でも、フルネームと携帯番号を知っていたことは確かですね。なにかの情報が漏れたってことでしょう。こういう時代ですので、どこから情報が漏れてもおかしくはありません。ある程度の情報は漏れていることでしょう。でもね、あやしい情報を当てにしてはいけませんよ、みなさん。不安な場合はいったん電話をきって、消費者センターなどに聞いてみましょう。