とタイトルにつけてみたものの、直接関係あるのかな?あるかもしれないし、ないかもしれない。まあ、おたくってのは、ある意味で、時代の先端を行く存在なので、ネットにも目を向けるおたくはたくさんいるだろう。

 そう思っていたら、大塚英志の「おたくの精神史 一九八〇年代論」(講談社現代新書)をみつけた。大塚さんの書籍を買ったのは、「教養としての<マンガ・アニメ>」(同じく講談社現代新書)以来だ。まえがきと目次を読んでから、その本を買うかどうかをいつも決めているが、これは迷わず即買い。
 第一部はともかく、第二部の「少女フェミニズムとその溢路」での、岡田有希子黒木香岡崎京子。。。というキーワードには、それだけで興味を引く。第四部の「90年代のなかの80年代」に出てくる、湾岸戦争オウム真理教宮台真司福田和也エヴァンゲリオンなどの言葉にも、どんな論点で語っているのか、ゾクゾクしてしまう。

 この本を買おうと、思っていたら、ちょっと前に、「ネット依存」についての本が出ていたことを思い出す。「ネット依存」については、これまでに、キンバリー・ヤング(アメリカの心理学者)の「インターネット中毒」(毎日新聞社)や、拙著「チャット依存症候群」(教育史料出版会)がある。というか、一冊まるごと、ネット依存関連の本はこれしかなかったのではないか。それに、加わる一冊、「ネット依存の恐怖」(教育出版)をみつけていた。
 しかし、以前見つけたときにぱらぱらと読んだとき、先の二冊が参考文献に入っていないことや、ネット依存=オンラインゲーム依存という公式だったために、買う気が起きなかった。でも、おたく文化との関連では、どうしてもネット依存やオンラインゲーム依存は外せない。まあ、まだ読んでいないが、同書をどう読むか、どう解釈するかは別としても、読んでおいて損はない、と思い、買ってみた。

 はたして、読み込めるんか。
 まだ、読んでいない本があるというのに。