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福岡県青少年健全育成対策推進本部の主催するシンポジウムのパネリストとして参加しました。テーマは「少年犯罪」。記念講演の和歌山大学の助教授で、元家庭裁判所調査官の方の話をうけてのシンポジウムでした。
*凶悪犯罪(殺人、強盗、強姦、放火)は数としては減少していること。
*なんでも家族が抱え込むのではなく、秘密があったほうがよく、むしろ秘密は成長に必要であること(だから、サザエさん一家は成長しないのでしょう、との言うと、笑いを得られました)。
*社会にも光だけでなく、影があったほうがよいこと。
*その子にとって信頼ができる大人がどこかに必要であること。
*カウンセリングマインドは必要ではありつつも、ケースワーク重視であること。
などを話したように思います。
こうしたイベントでは、きれいごとや取り締まりばかりに目を向けられがちですが、もっと子どもを放っておくように話しました。ただ、少年非行について関わっている人が対象なのですが、非行のレベルによっても深刻さがまちまちだし、種類によってはすぐに対処したほうがよいこともあります。一般化できないことを、あえてしまった感がありますが、仕方がないか。