NPO「RIAS(リアス インターネット依存症回復支援プログラム Recovery From Internet Addiction Support Program)」の関係者に会った。私も、このNPOに講師として関わることになった。

 インターネット依存症(RISAの説明)は、「インターネット中毒」(毎日新聞社)の著者で心理学者のキンバリー・ヤングが提唱した概念だ。ただし、まだ正式な精神病や依存症の名称としては定着していない。
 わたしは、この概念を参考に昨年、「チャット依存症候群」(教育史料出版会)を出した。当時はまだインターネットへの依存がそれほど国内では注目されていない。しかし、オンラインゲームへの依存を扱った「ネット依存の恐怖」(教育出版)も出て、また各種の依存症を扱った書籍にひとつの形態としてインターネット依存症が取り上げられるようになった。
 依存症ではないが、インターネットのトラブルとして様々な事件が国内でも起きてきている。出会い系サイト関連事件をはじめ、長崎・佐世保小6同級生殺害事件で、インターンベットの世界が注目されはじめている。ちなみに、このNPOでは、インターネットでのトラブルは事業目的には入っていない。
 こうした中で、私の出版物を読んだNPOの関係者がメールをくれて、講師役として誘ってくれたのだ。当面は個人を相手にするのではなく、学校関係者や保護者などを集めて、講習会を開くことにしている、という。