横浜市立大学のアーバンカレッジの講座「“ケータイ”のある社会に生きること−携帯電話の社会心理学−」が始まった。第1回目は、私の講義「ケータイ社会のいま」です。2回目が川浦康至さん(横浜市立大学国際文化学部教授)の講義で社会心理学をうたっているので、できるだけかぶらないような内容を心掛け、各データや、私や周囲の人たちがケータイをどのように使っているかを中心に話しました。

 最初は、どのくらいのユーザーなのかを把握するのが難しかったですが、ヘビーユーザーはいないようなので、私の経験をふまえつつ、一般的な話をしてしまいました。データの解説も一応しましたが、どのように読み取るのかは、私の個性が発揮されるところです。ちなみに、現在のケータイ普及率は人口比で67%(2004年6月現在)。世帯別でも64%(1999年現在)です。

 なかでも、高校生には普及しています。1999年調査(総務省)でも、58.7%で6割に近くなっています。その調査から5年経っていますので、現在では6割を超えているかもしれません。小学生は2002年で5%(小学館調査)。2004年調査(CESA キッズ調査)では7.2%なので、徐々に増えているのでしょうね。

 またケータイを所有物として考えてる面があることや、ケータイがないと不安になること、友達関係をセット/リセットできること、メールコミュニケーション、人間関係の記号化などについて話をしました。拙い講義だったと思いますが、感想のアンケートではまあまあの反応でした。質問もするどいものが多く、もっと深い話をしてもよかったのかなと反省しております。