再びネット心中が増えている感じがします

 5人による「ネット心中」が滋賀県でありました。昨年の7人によるもの、今年の6人によるもの、それらに次いで多い人数です。最近、また「ネット心中」が増えている気がします。まだまだ自殺予防策がきちんとしたものがないということを示しています。

 30日午前8時半ごろ、滋賀県高島市朽木古川の道路脇に軽乗用車が止まっていると住民が通報。県警高島署員が車の中を確認したところ、男性4人、女性1人の計5人が倒れており、いずれも既に死亡していた。車内で練炭が燃えていて、窓ガラスはテープで目張りされていた。
 同署などによると、滋賀ナンバーと大阪ナンバーの計2台の軽乗用車が前後に連なって止まり、滋賀ナンバーの車に若い男女5人が乗っていた。同署は練炭による自殺とみている。【森岡忠光、岡村恵子】
毎日新聞) - 3月30日17時25分更新

 先日、何度か「ネット心中」を試み、一度は助ける側に回っていて、取材している男性が再び、「ネット心中」を試みました。しかし、男性はその「心中」を中止にしました。なにが止めさせたのかは分かりません。その過程で、男性は私にメールをくれました。私の関わりが、男性にどのような影響を与えたのかもわかりません。
 しかし、取材という出会いのきっかけだとしても、一度出会えば、(程度の差はあれ)感情移入をしてしまうフィールドをもともと取材をしてきています。彼ら彼女らがどのように生きていくのかは私のとっても、取材後の関心事であります。もちろん、希望を抱いたり、そこまでいかなくても絶望から抜け出す姿をみるとうれしいものです。それが一時的であったとしても。

 このブログを、その男性が読んでいるかどうか。あるいは読んでいるとしても、いつ読むかはわかりません。生きていて、本当にうれしいです。私には、その男性の人生に対して何も出来ません。生きていれ、うれしいと感じることしかできないのです。