ネット心中を法律論で語れば、自殺ほう助の可能性は高いでしょう。逮捕や書類送検、起訴されているケースは少ないですが、その一つである訴訟があったようです。しかし、こうした裁判官の願いはわからないことはないのですが、ネットコミュニケーションの性格やそもそも自殺対策おにける国家の不作為をどのように考えるべきかを完全に無視しています。自殺系サイトにアクセスする=人とかかわっていない、と思ってしまうほど、まだネットコミュニケーションのことが理解されていないのでしょうね。

  練炭自殺事件:
ほう助認め、有罪判決−−地裁 /富山
 ◇集団自殺図り1人死なせる

 インターネットサイトで自殺を呼び掛け集団自殺を図り、男性1人を死亡させたとして自殺ほう助の罪に問われた富山市水橋金尾、無職、井伊芳朗被告(22)に対する判決公判が8日、富山地裁であり、手崎政人裁判官は「集団自殺を企画し参加者を募るなど主導的役割を果たしたが、相当期間身柄を拘束され反省している」などとして、懲役2年6月、執行猶予3年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。
 手崎裁判官は判決を言い渡した後、「自分の命、人の命のいずれも大切だということを理解してほしい。カウンセリングや周りの人の協力を得て、自殺することがないように、自分の生活を考え直しなさい」と井伊被告を諭した。
 判決などによると、井伊被告は、3月31日午前2時ごろ、西東京市北原町、大学生、八木隆徳被告(21)=同罪で公判中=と一緒に、富山市水橋開発の常願寺川東河川敷で、軽乗用車に練炭入り七輪2個を持ち込んで自殺を図り、福井県あわら市の無職男性(当時27歳)が一酸化炭素中毒で死亡、両被告は未遂に終わった。【藤原崇志】
毎日新聞 2005年6月9日
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/06/09/20050609ddlk16040520000c.html

「PCだけに向き合うな」 集団自殺被告に裁判官説諭

 インターネットで知り合った男性3人が今年3月、富山市集団自殺を図り1人が死亡した事件で、生き残って自殺ほう助罪に問われた東京都西東京市の大学生(21)の公判が6日、富山地裁であり、手崎政人裁判官は「パソコンだけと向き合わない方がいい」と大学生を諭した。
 手崎裁判官は、大学生が自殺サイトにアクセスしていたことに触れ「年齢を問わず人と付き合うことが君には欠けていたのかもしれない。人間はみんなで生活している」などと優しく説いた。
 同裁判官が「最後に言っておきたいことは」と問い掛けると、大学生は「自殺というのは良くないと(他の人にも)言いたい」と素直に答えた。
 この日は証人尋問などの後、検察側が懲役2年を求刑、弁護側が最終弁論を行って結審した。
共同通信) - 6月7日0時20分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050607-00000000-kyodo-soci

練炭自殺事件: 自殺ほう助罪で2容疑者を起訴 /富山

 富山地検は25日、富山市水橋金尾、無職、井伊芳朗(22)、東京都西東京市北原町、大学生、八木隆徳(21)の2容疑者を、自殺ほう助の罪で富山地裁に起訴した。
 起訴状などによると、2人は3月31日午前2時ごろ、富山市水橋開発の常願寺川東河川敷で、軽乗用車に練炭入り七輪2個を持ち込んで自殺を図り、福井県あわら市の無職男性(27)が一酸化炭素中毒で死亡、両被告は自殺未遂に終わった。3人はインターネットで知り合っていた。【藤原崇志】
毎日新聞 2005年4月26日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/toyama/news/20050426ddlk16040538000c.html