■海外消費者ニュース7

自殺企図を注視すべき、成人抗うつ剤の使用上注意で勧告=米食品医薬品局

 抗うつ薬プロザック」などによる抗うつ治療を受けている成人で自殺企図のリスクが増加する可能性を指摘する科学的な論文が相次いで発表されているのを受けて、米食品医薬品局(FDA)は7月1日、抗うつ薬の治療を受けている成人、とくにうつ病の治療を受けている患者が、うつ状態の一段の悪化と自殺企図や自殺念慮を引き起こしていないか注意深く見守るよう、患者や医療関係者に「公衆衛生勧告」(PHA)を発した。
 勧告の中でFDAは、「初めて抗うつ薬を処方した場合や抗うつ薬の服用量を変更した場合、成人患者を注意深く観察することが重要」と強調。さらに「治療をしているものの、自殺企図や自殺念慮の兆候が増えるなど症状が悪化する患者をヘルスケアの専門家が診察しなければならない」と指摘した。
 FDAはホームページで自殺企図を起こす恐れのある抗うつ薬の一覧を公表している。
 詳細は7月10日発行予定の「地球発24時・海外からのくらしの安全速報」に掲載予定。
(2005年7月7日発信)
http://www.jc-press.com/kaigai/200507/070703.htm