イギリスで始めての「ネット心中」


 インターネット・ジャーニーによると、イギリスではじめての「ネット心中」があった模様です。ヨーロッパやアメリカなどでも少数ですが、これまでもいくつか見られましたが、イギリスで確認されたのははじめて。しかも、方法が日本と似ていて、一酸化酸素中毒による死亡でした。
 イギリスといえば、昨年の「男女七人ネット心中」をはじめとしていくつかのネット心中の呼びかけの舞台となった掲示板もイギリスのサーバーを使っていました。BBCなどの報道機関にも取材され、イギリス国内でも報道されていたようです。

9/30 見知らぬ2人が協議自殺――自殺サイトが関連した事件としては、英国初の例に

インターネットを通して出会った他人同士の男女2人が、お互いに了解済みと思われる自殺をしていたことで、英国で初めて、インターネット上の自殺サイトが関連した事件とみなされていることが報じられた。
遺体として発見されたのは、リヴァプールに住むクリストファー・アストンさん(25)と、ロンドン南東部のデプトフォードに住むマリア・ウィリアムズさん(42)。これらの遺体はロンドンの売り地に駐車されていた車の中で発見され、車内には焼けた炭が残っており、2人の死因は一酸化炭素中毒によるものであるとされている。
亡くなった2人はインターネットの自殺サイトで知り合ったとみられるが、実際に会うまではお互い面識がなく、電話で今回の自殺の段取りについて話をした程度という。
アストンさんは自殺サイトで知り合ってから、2月にロンドンのウィリアムズさんの元を訪れ、まもなく自殺を実行に移したものとされる。
警察では、事件前に2人ともインターネットで自殺についていろいろ調べていたとし、またそれぞれの遺書も見つかっていることから、2人の死は自殺と断定したという。
この事件で、英国内ではインターネットの規制強化を求める声が高まっており、若者の自殺防止チャリティ団体「the Parents for Prevention of Young Suicide」では、集団自殺の原因となりうるウェブサイトが日本を始めとする極東地域で大きな社会問題となっていることを挙げ、このような状況を食い止めるためにも、不適切なウェブサイトは厳重な規制の下に閉鎖されるべきであると主張している。
 http://www.japanjournals.com/dailynews/050930/news050930_4.html