Q 「ネット心中」や「ネット自殺」という言葉がありますが、なぜ、「ネット心中」という言葉を使っているのですか?

 A
 「ネット心中」とは、インターネットで知り合った人と自殺することを目的に出会い、成し遂げることを指しています。 
 「ネット心中」と言う言葉は、分かっている範囲で最初に使ったのは、読売新聞(2000,11)です。当時、歯科医師とOLが自殺系サイトで知り合って、心中しました。その記事や見出して「ネット心中」と使われていました。
 「ネット自殺」という言葉もありますが、ネット自殺と使ってしまうと、「ネットに関連した自殺」をイメージしてしまい、ドクター・キリコ事件のような毒物配送事件も、ネットで情報を知って自殺するものも含めてしまうのではないかと思っています。そのため、私は「ネット自殺」との用語は、原則的に使用しません。
 ただし、「心中」という言葉には、「情死」の意味があります。そのため、「心中」という言葉を使いたがらない人もいます。私も最初はそうでした。しかし、「二人以上の人が一緒に死ぬ」との意味もあり、この意味で使用することにしています。
 ほかに、
 芹沢俊介さんは「集合自殺」
 厚生労働省の研究班は「webを介した複数同時自殺(ネット自殺)」
 としています