追悼イベントで

 白血病で亡くなった、元自衛隊員の「反戦ストリッパー」沢口友美さんの追悼イベントに行ってきた。こうした追悼のイベントに行くといつも思うのだが、人は「死者」について様々な物語を頭に描いているのだな、と。



 ただ、今回特に思ったこといくつか。

 ・沢口さんの白血病は、彼女自身が被爆2世だったことから、原爆投下との関連が推定できる。その意味では、戦後は終わっていない。被爆2世はなぜ被爆者手帳が貰えないのか?



 被爆2世施策はいちおうあるが・・・

 



 ・沢口さんの遺族は、彼女の反戦活動(反戦デモやイラク政府の招きでスピーチをしていること)を知ったのは、亡くなってかららしい。彼女の出身は広島県呉市。軍港の街で、保守的らしい。そうした地方を背負いながらの、ストリップ(踊りが好きだったことと、渋谷でスカウトされたことがきっかけで始めたらしい)と反戦活動(やはり出自との関係があるのか。ただ、最初は小倉出身だとしていた)はなにか思うものがあったことだろう。ストリップに関しては、高校時代の親友も知ったのは最近だった。地元関係者に自分がしてきたことを言いたくないのは、私も同じだが・・・。



 ・いろいろな顔を持っていた沢口さんだが、多様な面を持ち合わせながらも、「素」に近い日常生活の話をする人は別にいるのだな。人は社会的な顔をいくつも持っている。しかし、そうしたところでは見せない顔も持ち合わせる。改めてそう思った。私はいったい、どこで社会的ではない顔を見せているのだろうか。



 沢口さんの闘病ブログ





 活動の一部を紹介