これも指定管理者だったのか。

 http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20060610/lcl_____tko_____000.shtml



 東京新聞によると、シンドラーのエレベーターで高校生が圧死した事件で、その高層マンションを管理する「港区住宅公社」の指定管理者を取り消す方針、らしい。



 いろいろな面(賛否を含めて)で指定管理者制度は指摘されています。人件費削減ができることや人事が硬直化しない、という行財政上のメリットがある一方で、専門的な分野ではかえって人材確保ができないのでは?との疑問もあったりします。



 今回の事故が指定管理者制度の歪みなのか。たまたま指定管理者だったからなのか。



 http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060609/mng_____sya_____006.shtml

 保守点検は別の業者に業務委託していたようですが、引き継ぎの際、トラブルの説明をしていない。



 そもそも、シンドラーのエレベーターは日本ではシェア1%ほど。大手の数社が95%を独占し、残りの5%を残りの会社でわけあっている。シンドラーが日本に食い込むとすれば、いわゆる業界のつながりが重視されない公的な分野に。そして、その分野に食い込むためには安くしなければならない。



 でも、仮に、安くすませるために、エレベーターの安全性が軽視されていたとしても、保守点検でトラブル情報の引き継ぎをしていないのは決定的なミスでしょう。



 そうなると、安くすませようとする行政の問題があるんだろうけど、そうした行政を望んだのは誰だったのか。そして、それを支持しているのは誰なのか。必要な部分にも経費削減されてしまう状況のひとつに、指定管理者制度があるとすれば、それは今後も維持すべきなのか。