いじめ自殺

 最近、いじめ自殺に関する報道が相次いでいます。

 

 そのためか、先日も、普段ならニュースにならないことまで報道されました。山梨県の高校生が、ブログに書いた話をもとに、中傷されるメールを送られ、そのショックで自殺未遂を図るといったものでした。



高2女子がいじめ苦に自殺未遂 精神安定剤飲む 山梨

2006年10月18日20時16分

 山梨県西部の県立高校2年の女子生徒が今月6日、同級生からのいじめを苦にして自殺を図っていたことがわかった。女子生徒は自宅で精神安定剤を多量に飲み、意識を失って病院に運ばれたという。女子生徒の命に別条はなかった。高校は18日、全校集会を開いて生徒たちに事情を説明した。

 学校によると、女子生徒は2年生の女子生徒のグループから、「うざい」などと言われたり、インターネットの掲示板に中傷する言葉を書かれたりしたという。

 学校は9月中旬に、女子生徒から相談を受けて、いじめの事実を把握。学校側はグループに対し、いじめをやめるよう指導したという。校長は「指導が至らなかったことを反省している」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/1018/TKY200610180418.html





 いずれにせよ、マスメディアは、いったん流れがつくられると、その方向に行きやすい性格があります。それは、日本におけるマスメディアの特徴であり、良くも悪くもあるわけです。



 たしかに、いじめ自殺は悲しいことです。感情的になり、怒ることも必要でしょう。一方、感情的になりすぎて、意味のない批判や根拠不明なあおりは、かえって不安を増大させてしまう。また、いったん通り過ぎると、いじめやいじめ自殺はニュースになりなくなります。しかし、そうしたニュースにならない時期にこそ、きちんと冷静に考えて行きたいものです。



http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20061020/mng_____tokuho__000.shtml