2ちゃんねる訴訟 ひろゆき出廷

 「2ちゃんねる訴訟に、ひろゆき氏が出廷 29日 」『オーマイニュース』07.01.30



 

 ☆ zakzakでも報道していますね。

 http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007013020.html

 同じ場所、同じタイミングで取材していて、違うスタンスの表現もあります。



 日本最大の掲示板「2ちゃんねる(2Ch)」管理人として、書き込みをめぐり多数の民事訴訟を起こされながら、ここ数年は出廷していなかった「ひろゆき」こと西村博之氏(30)。しかし、かつて“副管理人”とも称された盟友が起こした“内ゲバ”訴訟の第1回口頭弁論が行われた29日、突如、法廷に姿を現した。夕刊フジの直撃に対して語った心境とは?

 29日、東京地裁。開廷時間2分前の午後2時28分。法廷内の大半がこれまでのように“欠席裁判”を覚悟する中、被告の西村氏は毛皮付きの上着にサンダルをつっかけ、グレーのリュックサックを背負って現れ、「すごいことになってるね」。

 裁判長に「西村さんですか」と問われると「はい、はい、はい」と答え、席に着くと訴状などに目を通してニヤニヤ。弁護士は伴っていなかった。

 この裁判で西村氏を訴えたのは、かつて2Chの運営で中枢を担った山本一郎氏(34)。平成14年2月ごろ、運営方針の違いから西村氏と袂を分かったが、いまだ2Chでは「頭と心の病気」「態度のでかい乞食」「山本擁護の書き込みの大半は山本本人」など、山本氏への誹謗中傷が続いている。

 原告側は弁護士が出廷、山本氏の姿はなかったが、2Chの内情を知る原告だけに、訴状では2Chの構造的な問題を子細に指摘。書き込みを原則放置する運用方針を掲げて違法な書き込み者の情報開示にも応じてこなかった西村氏に対して、侮辱的な書き込みを「積極的に心因的に幇助した」として、(1)問題のある書き込みの削除(2)「山本一郎」「切込隊長(山本氏のハンドルネーム)」の文字列を含む専用掲示板の禁止(3)200万円の損害賠償−などを求めている。

 法廷で西村氏は「原告の請求をいずれも棄却するように」と主張。さらに2Chの内部事情について事実確認を求める原告側とやりとりをしたが、2Chに縁がない裁判長は「お互い分かっていることが裁判所だけ分からない」とお手上げポーズ。「私の娘は(2Chを)よく知ってるのだが」と苦笑する裁判長に、西村氏は「よろしくお伝えください」と応じた。

 また、「山本一郎」「切込隊長」の文字列が入った専門掲示板を立てないよう求める原告側に対し、西村氏は「山本一郎は全国に何人もいる。切込隊長は野球界にもいる」と反撃した。

 閉廷後、夕刊フジの取材に応じた西村氏は、これまで無視してきた民事訴訟に出廷した理由について、「(原告が)知り合いだし、面白そうだから。原告がどんな顔してくるのかと思って。普通、恥ずかしいでしょ」と説明。 答弁書は1時間で書き上げた1枚のみ。「次回も来るが、次も山本さんが来ないならもうばっくれる(無視する)かも」と話した。

 一方の山本氏は夕刊フジの取材に対し、「代理人を立てているのだから、自分が出る必要はない」とし、「他の裁判には出てこないのに何だろう、僕だけVIP待遇?」と西村氏を皮肉った。

 山本氏によれば、これまで仮処分の申し立てを行ってきたが、西村氏は呼び出しを無視。命令が出ても書き込み削除などに応じなかったため、本訴に至ったという。



 多くの被害者の訴えを無視しながら、「面白そう」と気まぐれで出廷してきた西村氏。法廷では「僕以外の管理人はいない」と断言したが、一方で1000万ユーザーを抱える管理人としての「責任を感じていない」とも言い切る。今後も他の訴訟は「出る気になったら出る」方針だ。

 今後、山本氏側がベールに包まれた2Chの内情を法廷で暴露する可能性は高い。2Chの興隆をともに支えた盟友にまで訴えられた西村氏の、孤独な戦いの行方やいかに? 

ZAKZAK 2007/01/30




 赤字の部分は、ちょっと「?」と思う部分です。



 「かつて“副管理人”とも称された盟友」の部分は、たしかに、そうしたネット上の「噂」はあります。しかし、当日のひろゆき氏は「盟友」ということを否定。「友達」と表現した。「かつて2Chの運営で中枢を担った」ともありますが、これもWikiなどで書かれていますが、具体的に何を担ったかは不明とされている。当日のひろゆき氏のインタビューでもきっぱり否定していた。

 『FLASH』07.02.13号ではも「初期の『2ch』運営に協力し、ユーザー数が爆発的に増加した時代を裏方で支えた、との枕詞で山本氏を紹介している。『FLASH』は山本氏の連載「ネット人民共和国」があるので、山本氏よりの表現をするのは仕方がないとしても、zakzak夕刊フジが山本氏よりの表現をするは、一連の「2ch」叩き報道のスタンスをみれば明らかだが、なぜかは不明だ。



 「裁判長に「西村さんですか」と問われると「はい、はい、はい」と答え、席に着くと訴状などに目を通してニヤニヤ。弁護士は伴っていなかった。」の部分では、「裁判長に」問われたわけではなく、事務官でしょうね。しかも、「ニヤニヤ」と表現するほどでもないように見えた(このあたりは意図的なものか)。



 「閉廷後、夕刊フジの取材に応じた」というのは、たしかに、そうなんですが、他にも報道はいたのに、単独のように書きたかったのだろうか。



 「一方で1000万ユーザーを抱える管理人としての「責任を感じていない」とも言い切る」という部分も、意図的な誤報か?

 たしかに、ひろゆき氏はその場で「責任を感じていない」と答えています。しかし、これは、テレビ記者とのやりとりの中です。



 テレビ記者 テレビカメラの前でインタビューに応じてくれませんか?

 ひろゆき氏 それって、僕にメリットあります?

 テレビ記者 いろいろ話題になっているので、主張することができたり

 ひろゆき氏 別にいいですよ。でも、そんなに言うなら、ドタキャンありならいいですよ。

 テレビ記者 では、社会的責任ということでは?

 ひろゆき氏 責任感じていませんし。



 その後、夕刊フジが、



 夕刊フジ記者 出廷するところを写真撮らせていただけませんか?

 ひろゆき氏 さっきも断ったので、夕刊フジさんを特別扱いするわけにも。特別扱いするメリットがありますか?あれば教えてください。



 などとのやりとりがありました。夕刊フジ記者とのやりとりでは、少なくとも、記事にあるような意味での「責任」は使っていなかったように思える。



 ただな、ひろゆき氏を意図的におとしいれるのなら、



 傍聴人 答弁書はコピペですか?だから、「原告ら」がついていたとか。

 ひろゆき氏 (ニコニコ)



 このあたりを取り上げてもよかったような。