いくつかのネット心中

 ここのところ、ネット心中と思われる練炭での集団自殺がいくつかありました。





車内に男性3人の遺体、練炭集団自殺か…群馬・六合村

 22日午後4時10分ごろ、群馬県六合(くに)村入山の林道に止めてあった乗用車の中で、男性3人がぐったりとしているのを、近くの保養施設の職員が見つけ、長野原署に通報した。

 3人はすでに死亡しており、同署は集団自殺とみて、3人の身元や死因を調べている。

 調べによると、3人は30〜40歳代とみられる。車内には練炭を燃やした七輪2つと、「迷惑をかけます」などと記した遺書が残されていた。車は鳥取県内の男性の所有で、ドアは中から施錠されていた。車は1週間ほど前から現場に止めてあったという。

(2007年4月22日23時23分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070422ic22.htm







 神戸の学生ら3人身元判明 滋賀練炭自殺

2007/04/17



 滋賀県警守山署は十七日までに、同県野洲市の家棟川河岸でワンボックスカーから見つかった集団自殺とみられる男女五人の遺体のうち、三人の身元を確認したと発表した。同日中に司法解剖して死因を調べる。

 調べでは、愛知県小牧市に住む飲食店店員の男性(40)と同県知多市派遣社員の男性(27)、神戸市東灘区の女子大学生(19)。

 飲食店店員は車の所有者で、運転席で見つかった。派遣社員は十四日に自宅を出たまま行方が分からなくなり、家族から捜索願が出されていたという。

 同署は残る男女二人の特定を急ぐとともに、五人の関係を調べている。

 http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000304717.shtml






 読売新聞は、自殺の総合対策について、解説記事を書いています。その中で、「自殺防止対策とは結局、だれもが生きていてよかったと思える社会を作ることだからだ。」と書いています。たしかにそうでしょうね。結局は、社会の質を変えないといけない。しかしながら、どのような質に変えて行くのか。その議論は抽象的で、ほとんどなされていないのが現状だ。

 それに、自殺前に相談する人がほとんどないことが、厚生労働省の調査で分かっている。相談体制をどのようにしていくのか。課題は多い。