ネット利用の問題か?

JUGEMテーマ:ニュース




 徳島県の高校生は硫化水素で自殺した件で、自殺系サイトにアクセスしていたことがわかったようです。教育委員会はネット利用での注意を呼びかけたようですが、この注意の呼びかけがよくわかりません。



 硫化水素で自殺したことが問題ということでしょうか。それならば、「手段」の問題ですので、他の手段なら、「注意を呼びかけ」をしたのかどうか。また、他の手段で注意を呼びかけたとして、どんな呼びかけが必要なのか。



 この呼びかけでは、まるで「自殺するなら他の手段で」と思ってしまう人も出てきそうな気がします。呼びかけをするのなら、自殺相談の窓口があることなど、自殺をしない選択もある、との情報を与えたり、相談される側はいっそうの充実が必要ということをしないといけないのではないだろうか。



 現時点では学校生活の中で人間関係のトラブルは把握されていない」ということですが、自殺の原因が学校生活の中にある可能性もあります。仮に、あったとしても、自殺の要因は複合的なものが多いので、単純化するのもどうかと思います。







自殺サイトにアクセス 徳島市・高3死亡、硫化水素発生法調査か 2008/04/16 16:34



 徳島市内の男性会社員の長女(17)=県立高校三年生=が硫化水素とみられるガスを吸い込み死亡した事故で、長女の部屋にあったパソコンから、インターネット上で自殺の方法を紹介するいわゆる「自殺サイト」にアクセスした形跡があることが十六日、徳島東署の調べで分かった。



 十五日夜、会社員宅を検証した捜査員が、長女のノートパソコンの接続履歴を調べ、自殺サイトへの接続記録が残っていたことを確認した。このサイトには、市販の家庭用洗剤などを使って、硫化水素を発生させる方法などが書き込まれていたという。



 同署は、長女が硫化水素の発生方法を調べた上で、自殺した可能性が高いとみている。



硫化水素自殺 県内、今月3件目



 徳島県内で硫化水素による自殺は、四月に入り三件立て続けに発生していたことが十六日、県警の調べで分かった。硫化水素自殺は全国各地で広まっており、インターネットの自殺サイトや掲示板の影響とみられる。



 県警によると、県内であった硫化水素自殺は、昨年五月から今月までに徳島市や周辺域で計五件。内訳は昨年五月一件、今年一月一件、今月は十五日夜に徳島市内で発生した一件を含め三件あり、硫化水素中毒で五人が死亡している。



 いずれも特定の入浴剤と洗剤を浴槽内などで混ぜて硫化水素を発生させ、自殺している。硫化水素自殺は今月に入り、東京、大阪など全国で相次いで起きている。



◎ネット利用に注意促す方針 県教委、生徒死亡受け



 徳島県教委は十六日午前、学校政策課の職員が、硫化水素自殺を図ったとみられる県立高校三年生が通っていた徳島市内の学校を訪れて状況を確認した。



 同課は各学校の生徒相談体制の点検とともに、硫化水素自殺がインターネットなどを通じて全国的に広がっていることを問題視。今後、生徒指導担当教員の会合などでインターネットの利用に注意を促す方針を示した。



 いじめ問題等対策企画員室の佐野義行室長は「現時点では学校生活の中で人間関係のトラブルは把握されていない」と話している。



http://www.topics.or.jp/contents.html?m1=2&m2=&NB=CORENEWS&GI=Kennai&G=&ns=news_120833129614&v=&vm=1