サッカー・ワールドカップ2006・ドイツ大会の予選が始まった。一次予選の日本×オマーン。私はこの試合を、新宿歌舞伎町のBARで飲みながら観戦した。序盤からチャンスがありながらも、得点が取れないというイライラする展開が続いていた。
 決定的だったのは、FW高原が倒されて得たPKを、MF中村が外した瞬間だった。たしかに、オマーンのGKは好セーヴィングで、蹴った中村を責めるよりも、GKをほめるべきシーンだ。しかし、このシーンは、この試合を象徴するような瞬間だった。
 結局は、こぼれ球をうまく広い、ドロー寸前のロスタイムで、後半から投入されたFW久保がゴールを決め、1ー0で勝利した。なんとも、ストレスの感じる試合だったことか。
 試合中、BARには従業員二人と、私と私の連れの四人だけしかいなかった。試合内容はともかく、文句をいいながらの観戦は、一人で見るよりはよいかな?と思ったりした。

 この日は山手線の終電車での帰宅だった。いつもなら、この時間まで飲んでいたら新宿で朝まで飲むことが多かったが、そんな気分でもなかったので、池袋まで行った。そこから先の電車がなかったので、「そこから歩いてどれくらいかかるのだろう?」といつも思っていた疑問を解決しようと、歩きはじめた。道の途中には、おいしそうなラーメン屋がたくさんあるではないか。でも、池袋で買った羊の焼き肉5串分を食べたばかりなので、ラーメンは入らなかった。ただ、歩くと発見できるラーメン屋の数々。今度は、チェックしてみようと思った。結局、池袋駅から自宅まで徒歩でかかった時間は約50分だった。おもったほど遠くはなく、いい運動にもなった。