久しぶりの「ネット心中」らしき報道がありました。実際にはもっと多くのネット心中があるんだろうと思います。寒くなってきて、余計に、練炭自殺をイメージするんでしょうか。練炭によるネット心中(のみならず、練炭自殺自体か)は、寒くなってきてからのほうが多いだろう、ということは以前から指摘していましたが、こうした報道があると、危機にある人はさらに連想してしまうのかもしれない。

 集団自殺か、車内で男女4人死亡…兵庫・養父市

 11日午前10時10分ごろ、兵庫県養父市大屋町筏のレストハウス駐車場脇の空き地に駐車していた乗用車内で、男性3人と女性1人がぐったりしているのを、女性従業員が見つけ110番通報した。養父署員が駆けつけたところ、4人は既に死亡していた。
 調べによると、4人のうち3人は大阪市の男性会社員(39)、同市の女性(33)、同県高砂市の無職男性(27)。残る1人は埼玉県入間市の大学院生(25)とみて身元の確認を急いでいる。車内の後部に練炭の燃えかすが残った七輪3個が置かれ、車内のエアコンの通風口に粘着テープが張られていた。死因は一酸化炭素中毒。
 後部座席から「死を望んでいます」などと書かれた紙と、ノートパソコン1台が見つかった。4人に接点はなく、インターネットの自殺サイトを通じて知り合い、集団自殺した可能性もあるとみて調べている。
 車の所有者は男性会社員で、9日夜から家族と連絡が取れなくなっており、大学院生の家族からは2日に捜索願が出されていた。
(2005年12月11日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20051211p303.htm