講演会のお知らせ

 5月27日札幌学院大学で開催される「社会臨床研究会」で、講演をするこになりました。



テーマ  ネットをめぐる人間関係論 ??恋愛とセックスを中心に??



報告者  渋井哲也さん (フリージャーナリスト)

日 時  5月27日(土) 午後2時?5時

場 所  札幌学院大学C館4階 403教室

入場無料。誰でも参加可です。当日直接会場へ





インターネットは人間関係という意味では、記号化された関係をもたらした。そこで人は自分の興味関心に沿いながらキーワード検索し、アクセスするサイト等を通じて、他者と出会い、人間関係がつくられる。

 そこは日頃接しない多様な文化に接することができる場でもある。これまで知らなかった文化や価値観などを吸収できてしまう。自分の中で「新しい発見」が生まれ、そこから人間関係も派生して行く。 例えば、セックスや恋愛にも現れる多種多様な性癖の話やセックスに対する価値観も知ることができる。テレホンセックスさえできなかった人がチャエッチをする。それくらいに壁が低くなる。

 恋愛でも、ある種のパターンに当てはまれば、何らかの反応がある。特に「出会い・恋愛」が主目的の場合、出会える人とは、「出会えちゃう」人であって、必ずしも「出会いたい」人に会えるわけではない。

こうした恋愛を繰り返す人は、例えば、失恋をした場合の喪失感を埋めるために、そのパターンを繰り返す傾向にあるのではないか。「恋はしたいからするのではない。しちゃうのだ」といった古典的な恋愛とそれはすでにかなり違っているようだ。

(渋井より)

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事務局 〒069-8555 江別市文京台11 

札幌学院大学社会情報学部 井上芳保研究室







《社会臨床研究会について》

福祉、医療、教育、宗教、社会運動、社会情報などの領域をクロスオーバーする現象を「社会臨床」として括って研究しています。「心理臨床」とは異なる捉え方です。第1回は、2006年2月2日にキム・ミョンガンさん(せい所長)をお招きして「セクシャリティの近未来を予測する」というテーマで、第2回は、同3月17日に北原みのりさん(ラヴピースクラブ代表)と伊藤奈緒さん(東京大学大学院生)をお招きして「社会運動としてのフェミニズムを再考する」というテーマで開催しました。記録は現在、作成中であり、希望者に配布します。いじめ、ひきこもり、依存症などの問題も今後、取り上げていく予定です。各回のテーマに関心のある多様な方が気軽に足を運べる異分野交流的な場をめざしています。(井上)