ブロガー×オーマイ・シンポジウム

 シンポジウム「ブロガー×オーマイニュース 『市民メディアの可能性』」に参加してきました。会場の様子は、すでにオーマイニュースにアップされているので、気になった点を少し・・・・。



 ひとつは、鳥越俊太郎編集長が、(正確ではないが)「今日は、ブロガーにもいろいろな意見があるってことが分かった。私はブログに関して無知だった」というようなことを言っていた。今頃、分かったのか、とあきれつつも、そうした無知さを表明できる謙虚さも同時にあるのだな、と感じた。



 また、実名だから責任ある情報で、匿名だから無責任な情報なのか・・・。

 これは、私もずっと言いたいことだったのだが、やはり、この捉え方には、会場からも異論続出。匿名だからこそ素直に言えたり、情報を出せるといった日本のネット文化と、実名で発言して来た韓国のネット文化の差はあるんだろう・・・。



 既存のニュースサイトでもなく、2chmixiのようなコミュニティでもない、新しいニュースサイトとは何か。会場から、2ch関係者がそこを指摘していたし、それは、読者をどのように想定しているのか、といった意見が出たが、そうしたことを深く関連している根幹部分。しかし、具体的なイメージは曖昧だった。



 ただ、せっかくできたオーマイニュース。生かすも殺すもユーザー次第。私は既存のニュースサイトとそれほど変わりがなくても、一定のジャーナリズム精神があるだけでも、存在価値はあるんじゃないか、と思っている。だからといって、オーマイニュースでなければいけないわけでもない。これまで、いわゆるブログ・ジャーナリズムがその役割を担ってきたわけだし。そのひとつが増えた、というだけでもいいかな、と。



 ブロガーの方々とオーマイニュース鳥越俊太郎編集長らが意見交換するシンポジウム「ブロガー×オーマイニュース 『市民メディアの可能性』」が、東京の早稲田大学で9月2日、開催された。

 すでに約1000万のブログが存在する日本。情報発信の先達であるブロガーの方々と船出したばかりのオーマイニュースが忌憚なく意見交換し、インターネットとメディアの現状や市民記者制度という枠組みになどについて議論を深めるのが狙い。

 会場となった早稲田大の西早稲田キャンパス8号館の教室には70人を超える参加者が集まり、シンポジウムがスタート。パネリストには駒澤大学のグローバル・メディアスタディーズ学部で教鞭を執る山口浩助教授、毎日新聞の読者会員組織「まいまいクラブ」でブログ「竹橋発」をつづる磯野彰彦さん、FPNの2005年アルファブロガーに選ばれた「小鳥ぴよぴよ」のいちるさんのほか、オーマイニュース編集委員佐々木俊尚氏、鳥越俊太郎編集長、平野日出木編集次長、中台達也記者が並び、「ガ島通信」の藤代裕之さんの司会でディスカッションが始まった。

 http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000000617