学校裏サイト関連で、初の民事訴訟か



 いわゆる学校裏サイトで被害を受けたとして、元同級生と両親を相手どり、民事訴訟をしていたことがわかった。





「裏サイトで中傷」、水戸の18歳女性が元同級生を提訴

 いじめの温床とされるインターネットの「学校裏サイト」で中傷され、高校の退学を余儀なくされたとして、水戸市の女性(18)が、掲示板に書き込みをした元同級生2人とそれぞれの両親を相手取り、慰謝料200万円を求める訴訟を水戸地裁に起こしていたことが21日、わかった。

 訴状によると、女性は2005年4月に茨城県内の県立高校に入学したが、直後から約1週間にわたり、携帯電話の同校の裏サイトに名指しで「消えろよ、虫けら」「目ざわりだ。やめるの楽しみにしてるよ」などと書き込みをされた。内容から、女性が同級生の女子生徒2人をただしたところ認めた。

 女性は同年6月に自主退学。学校側は2人を1週間の校内謹慎処分にしたという。いじめ問題に詳しい教育評論家の尾木直樹さんは「学校裏サイトのいじめで訴訟になった例は聞いたことがない。今はいじめの多くがネット上で行われているので、これから訴訟が増えるのでは」と話している。

(2008年4月22日03時01分 読売新聞)

 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080422-OYT1T00074.htm