ネット心中未遂

 ネット心中での未遂が久しぶりに報道されました。おそらく、未遂が報道されたのは、昨年10月の東京・奥多摩のケース(そのなかにはマリアがいたが)以来のような気がします(途中で、第3者に発見されて、計画を止められたケースの報道はありました)。
 未遂の話は、取材上、時たまに耳にします。しかし、警察への通報は、あまり聞きません。それによって、自殺関与未遂=自殺幇助未遂の疑いが出てきてしまうからです。
 今回の報道では、そうしたことは頭になかったのか、警察への通報をしました。そして、4人は事情聴取をされるようです(ただ、昨年10月に同時に9人が亡くなったときに、横須賀市のケースで、書類送検へ、との報道もありましたが、していませんでした。報道側の「書き得」だったようです)。

集団自殺未遂>室内に練炭、怖くなり110番 大阪で4人

 インターネットの掲示板を見て集まった男女4人が14日から大阪市淀川区の短期賃貸マンションの1室で練炭自殺を図った。しかし、4人のうち大阪府枚方市の無職男性(33)が16日朝、怖くなって抜け出し110番通報。淀川署員が室内に横たわっていた3人を発見、無事救出した。同署は自殺関与未遂容疑で4人から事情を聴いている。
 調べでは、他の3人は▽大阪市鶴見区の無職男性(31)▽仙台市太白区の大学生の女性(23)▽千葉県市川市の男性会社員(22)。
 31歳男性が書いた自殺者募集の書き込みを13日に見た3人が電子メールなどで連絡を取り合い、14日にJR新大阪駅で合流。同日午後9時半ごろから部屋に目張りをし、睡眠薬を飲んだ上で練炭に火をつけ、一酸化炭素中毒死を図ろうとしたらしい。【井上直樹
毎日新聞) - 2月16日23時17分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050216-00000166-mai-soci

 しかし、過去のネット心中では、以前にネット心中が失敗して、別のグループと亡くなったケースもあります。また、集団ではなく、結局、一人で亡くなったケースもあります。自殺を止めた、あるいは未遂に終わった場合、その後のケアも大切です。警察が説得して止めたケースもありましたが、直後に一人で亡くなっていたこともありました。単に説得でなく、心理的ケアと、その後の生活への介入をどの程度していくかが問われるのかもしれません。なかなか難しいですが。  それにしても、練炭による集団自殺が続きますね。北海道でも、無理心中か集団自殺かはいまのところわかりませんが、あったようですね。

男女4人が集団自殺か 北海道、車内に練炭

 17日午前7時20分ごろ、北海道江別市美原の石狩川右岸堤防近くの空き地で、建設会社社員(59)が、窓を目張りしたワンボックスカーの中に人が倒れているのを見つけ、江別署に通報した。同署員が駆けつけたところ、車の中で男性3人、女性1人の計4人が死亡していた。
 車内には練炭の燃えかすがあり、同署は集団自殺か無理心中とみて、身元の確認を進めている。
 同署や地元消防によると、男女1人ずつは大人で、ほかの男2人は若く、未成年の可能性もあるという。外傷はなかった。車は札幌ナンバーのレンタカーで、エンジンは停止していた。3列シートの中央座席と最後部座席の足元に練炭こんろが計5個置いてあり、練炭の燃えかすがあった。
共同通信) - 2月17日11時47分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050217-00000062-kyodo-soci

  今日はこれから、アメリカのテレビ局ABC放送の方と打ち合わせです。